東浦町議会議員 こまつばら英治の時論公論

こまつばら英治の時論公論

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「寝たきり社長」の講演

令和元年8月8日、東海市、大府市、知多市の3市の市議会議員で毎年開催している「知多北部議長会議員研修会」に、東浦町議会議長、副議長に対し、オブザーバーとしてお誘いのお声をかけていただき、参加させていただきました。

 

開催市 鈴木淳雄 東海市長

 

研修会では、ご自身を「寝たきり社長」と表現される株式会社仙拓の代表取締役社長であられます佐藤 仙務氏が「一人ひとりに新しい選択肢を」という演題で講演をされました。

 

佐藤氏は、東海市のふるさと大使でもあられます。1991年生まれの28歳です。平成3年に3人兄弟の末っ子として東海市で生まれ、寝返りをしないことから病院で検査を受け、生後10ケ月で10万人に1人の難病と言われる「脊髄性筋萎縮症」と診断されます。この病は、全身の筋肉がどんどん痩せていってしまう難病で、ALSという難病に近く、どんどん自分の体を動かせなくなる難病です。そして、余命は、5〜10歳と医師から宣告を受けます。

 

19歳のときに合同会社仙拓(現在の株式会社仙拓)を設立します。会社の業務は、Webサイトの制作会社です。佐藤氏は、動かすことが可能な顔と親指(1僂曚匹靴動かせず)を使い、ご自宅でパソコンに向かって入力作業をしています。従業員もいますが、独自にデジタルツールを駆使し、バリアフリーを自ら作り出し、業務の裾野を拡げていらっしゃいます。

 

 

佐藤氏は、余命5〜10歳と医師から宣告を受けるも、10歳以降も生き続けていることは、医療が進歩している「この時代に生まれたから、人生の延長戦を生きている」と言われました。

 

また、会社を設立した理由は、「僕には働く場所がなかった… だから会社を立ち上げようと思った」とおっしゃいました。

 

障がい者が働けない理由として、以下のことを言われました。

・障がい者にはできないだろう、という固定観念

・職場がバリアフリー設備に対応していない

障がい者への法制度が十分でない

・軽作業かつ単純作業が多い

 

今回、研修を受講する者が地方議員ということもあって、障がい者への法整備の不十分さを強く訴えられました。

具体的には、重度訪問介護サービスには、大きな弱点があるということでした。

 

重度訪問介護とは、外出時や移動中も含め、日常生活全般にわたる介護を総合的に提供するもので、常に介護を必要とする障がい者の方でも、住み慣れた地域で在宅生活を継続できるよう支援するものです。

長時間の利用を想定した制度であり、8時間勤務のヘルパー3人で1日(24時間)をカバーできる制度設計になっています。

 

この重度訪問介護サービスには、大きな弱点があるとのことでした。それは、経済活動中(仕事中)に、重度訪問介護は利用できないことであり、つまりヘルパーを利用できないということであります。

 

なぜ経済活動中にヘルパーを利用できないのか、厚生労働省に問い合わせたところ、その理由は、

・障がい者が公費で所得を上げることがNG→ヘルパーに仕事をさせるかもしれない

・経済活動の細かい判断は各市町村に任せてある

・生活及び余暇支援にご活用ください

とのことであったと説明されました。

 

これは、「重度障がい者は、生活や余暇を楽しめばよく、仕事はするなということではないか」とおっしゃっていました。

 

佐藤氏とお母さま

 

障がい者も、納税者として税金を収めることが可能である。

障がいは不便。できれば、無いほうがいい。

でも、障がい者が人生を歩む上で、もっと選択肢が多ければ…

障がい者は、いつか、障がい者でなくなる とおっしゃいました。

 

今回の研修では、多くの議員が佐藤氏から具体的に重度訪問介護サービスの大きな弱点を示されました。この講演を拝聴し、議員だからこそできることは何でしょうか。佐藤氏から議員に対して、宿題を課されたようにも感じました。

 

 

| 議長会 | 19:37 | comments(0) | - |









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