東浦町議会議員 こまつばら英治の時論公論

こまつばら英治の時論公論

<< 条例の法的適格性〜規範性 | main | 条例の法的適格性〜統一性 >>
条例の法的適格性〜実効性
条例の内容が住民に遵守を期待することに無理がないかということを考えなければならない。地方公共団体の機関の内部的な組織や運営の準則を定めるような条例については、直接的に住民とは関係がないので、実効性があるかどうかの判断は不要である。実効性が問題となるのは、行政事務に関する条例の類である。

条例は、制定することに意義があるのではなく、その内容が地方公共団体という地域社会の法として実現されるところに意義がある。それは、法の権威を重んずるという理由であろうと、条例で定める制裁その他の権力の発動をおそれるためであろうと、いずれを問わず、大部分の住民にとって地域社会の法として守られ、その定めるところに従って行動を促すものでなければならない。

もとより、条例という立法手段によって一定の行政上の目的を実現しようとしているわけであるので、その内容は現状を改革しようとする要素を多分に含んでおり、必ずしも現状を肯定するものではないが、あまりにも現代と遊離している場合には、実効性を欠くおそれが生ずる。この点の判断にあたって必要となるものは、現実の行政の実態、現実の社会関係そのものの認識である。これを無視して実効性があるかどうかを議論することは無意味である。実効性があるかどうかは、それぞれの場合に応じて、地域社会における実態の認識のうえに立って判断されなければばらないのであって、現状を無視した条例は空虚である。住民がその定めるところに従って行動し得ないような条例は、その存在価値を疑われるだけでなく、その権威を失墜させ、法全般について社会的信頼感を失わせることにもなる。

条例に盛り込む内容を決めるにあたっては、政策の理想と地域社会の現実との間の妥協をはかり、規制の対象となる住民の平均水準を考慮し、慎重に検討する必要がある。

JUGEMテーマ:地方議会
| 条例 | 14:42 | comments(0) | - |









こまつばら英治
こまつばら英治 プロフィールはこちら
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< January 2019 >>
+ SELECTED ENTRIES
+ RECENT COMMENTS
+ CATEGORIES
+ ARCHIVES
+ にほんブログ村
+ にほんブログ村ランキング
PVアクセスランキング にほんブログ村
+ MOBILE
qrcode
+ LINKS
+ PROFILE
+ OTHERS
このページの先頭へ